結城真一郎さんによる小説『#真相をお話しします』を読みました。映画版との比較や感想をご紹介します。
あらすじ
島育ちの仲良し小学生四人組。あの日「ゆーちゅーばー」になることを夢見た僕らの末路は……(『#拡散希望』)。マッチングアプリでパパ活。リモート飲み会と三角関係。中学受験と家庭教師。精子提供と殺人鬼。日常に潜む「何かがおかしい」。その違和感にあなたは気づくことができるか。新時代のミステリの旗手による、どんでん返しの五連撃。日本推理作家協会賞受賞作を含む傑作短編集。(解説・村上貴史)
感想
映画を観て原作が気になったので、小説版を読んでみました。
構成の違い
映画ではYouTuberの登場人物が作品全体の回し役として一つの物語にまとめられていましたが、小説版はまったく異なる5編の短編集になっています。
トリックの完成度
短編ごとにトリックの完成度に差ががあると感じました。
映画版よりさらに複雑で巧妙だと感じたのは、YouTuberの話、三角関係の話、そして家庭教師のエピソードです。
一方、マッチングアプリでのパパ活エピソードは、映画版の方がキャラクターが立っていて面白かったと思います。
精子提供のエピソード
オチがやや予想できてしまったため、テーマ性も含めて「映画版には入らなかったのかな」と感じました。
ラストのYouTuberの話
やはり最後のYouTuberの話が圧倒的に面白かったです。真相のエグさもさることながら、登場する子供たちの関係性が絶妙で、非常に読み応えがありました。
今度は、この著者の長編にもぜひ挑戦してみたいと思います。


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