映画『インフィニティ・プール』(Amazonプライムビデオ配信)を観て感じたことをまとめました。
【Amazon Prime Video】
あらすじ
売れない作家がリゾート休暇で訪れた島。そこで出会った富豪のグループに目をつけられた彼は、思いもよらぬ恐怖と混乱に引きずり込まれていきます。不気味な島の風景、唐突に現れるクローン技術──異様な空気感が物語の中心を貫いています。
魅力ポイント
1. 圧倒的な視覚効果
ドラッグ使用時の映像表現は、鮮烈な色彩と揺らぎが絶妙に組み合わさり、まるで現実と幻覚が境目を失ったような不安定さを演出。撮影技法への興味が湧くビジュアル体験でした。
2. 不気味なマスクのデザイン
富豪たちが着用する仮面は、肉の質感と歪んだフォルムが特徴的。SLIPKNOTを思わせる迫力があり、画面に映るたびに視線を奪われます。
3. 終始漂う狂気と不穏
登場人物たちの言動には常に不気味さが伴い、ホラーとしての嫌悪感が絶妙に保たれています。クライマックスに向けて積み重なる違和感が、観る者の心をざわつかせます。
気になった点
- 物語の難解さ
設定や展開が複雑で、ラストまで謎が多く残ります。解釈の余地が大きい分、「すっきりした結末」を求める人には向かないかもしれません。 - ストーリーよりビジュアル重視
ホラーとしての新鮮味は感じる一方で、プロットの驚きは少なめ。ありきたりな要素を避けたい玄人好みの作品と言えそうです。
おすすめ度
7.5点(10点満点中)
視覚的インパクトと不気味な空気感が強力な一方、ストーリーの難解さが好みを分ける作品。ホラー好きで深読みしたい方にはぜひ挑戦してほしいです。
