イベントのお知らせ「関東大震災朝鮮人虐殺 100年目を悼む」at Readin’ Writin’ BOOK STORE

2023年10月29日に台東区のReadin’ Writin’ BOOK STOREで開催されるこちらのトークイベントに「ペンニョン」メンバーとして登壇します。

「関東大震災朝鮮人虐殺 100年目を悼む」

https://readinwritin231029.peatix.com/


「ほうせんか」の西崎さんと一緒に、100年目の追悼式の振り返りや活動の紹介などをお話します。


興味のある方はイベントの詳細をご覧ください!

「関東大震災朝鮮人虐殺 100年目を悼む」

1923年9月1日、関東大震災が発生。わずか数日の間に「朝鮮人が井戸に毒を入れた」「朝鮮人が暴動を起こそうとしている」といった流言蜚語が飛び交い、多くの人の命が奪われました。2023年の今年は、関東大震災からちょうど100年目です。

墨田区八広の荒川河川敷では、毎年追悼式がおこなわれています。第1回目の1982年以来「追悼する会」「ほうせんか」が主催を務めてきましたが、100年の節目となる今年は、若い世代の人々が中心となって追悼式を企画しました。グループ名は「百年(ペンニョン)」。追悼式の主催をはじめ、映画の上映会や、虐殺現場を歩いて回るワークショップ、資料や写真のアーカイブ化に取り組んでいます。

今回ご登壇いただくのは「ほうせんか」の西崎雅夫さんと、「百年」の渡部周さん、中井さつきさん。100年目の追悼式の振り返りや、お互いの活動についてお話しいただきます。

現代書館からは、西崎さんが10年がかりで集めた証言集『関東大震災朝鮮人虐殺の記録:東京地区別1100の証言』の普及版が発売中。ただいま「増補百年版」を準備しています。

小池百合子都知事は、今年も関東大震災朝鮮人虐殺に対する追悼文を送付しませんでした。節目の100年目を終えても、この件は決して「過ぎたこと」「終わったこと」ではありません。今回のイベントや証言集の存在が、ひとりでも多くの人が虐殺の歴史に向き合い、101年目とその先の未来を考えるための契機になることを願っています。

https://readinwritin231029.peatix.com/

イベント関連書籍

<普及版>関東大震災朝鮮人虐殺の記録: 東京地区別1100の証言

「関東大震災 韓国・朝鮮人犠牲者追悼式」2023年版案内チラシをデザインしました/追悼式の情報など

「関東大震災 韓国・朝鮮人犠牲者追悼式」2023年9月2日に荒川河川敷木根川橋付近で開催されるこちらのイベントのチラシをデザインさせていただきました。

表面
裏面

チラシに掲載されている内容は以下の通りです

関東大震災 韓国・朝鮮人犠牲者追悼式

2023年9月2日(土)
14:30から
荒川河川敷 木根川橋付近

Google Map(大まかな場所)
https://goo.gl/maps/ZkqXxZfmFQoSrJvF6

Schedule

14:00        追悼の花束 *みんなで作りましょう
14:30        追悼 始まりの歌:
        朴 保(パク・ポ)・柴田エミ・河 栄守(ハ・ヨンス)・ Swing MASA
        100年〈ペンニョン〉による証言朗読
        遺族から
        追悼の歌
        プンムル〈風物〉
        トッケビ・プンムル *各地からプンムルぺが集います
17:00        終了 *お花の持ち帰りに協力下さい
18:00        片付け終了

雨天時

朝10:00に判断をお知らせします。
場所は吾嬬(あづま)の里になります。

八広地域プラザ 吾嬬の里
http://www.azumanosato.com/

14:00開場  16:30終了
プンムルは行いません。
定員120人の会場です。満員になり次第入場をお断りします。
追悼碑への訪問は自由です。
〈雨天時問合せ(当日10:00以降)〉
[ブログ]https://housenka1923.hatenablog.com
[facebook]愼 民子

主催

  • 関東大震災時に虐殺された朝鮮人の遺骨を発掘し追悼する会
  • 一般社団法人 ほうせんか
  • 100周年追悼式 実行委員会 ペンニョン
    ペンニョン 公式ホームページ https://100nyeon-housenka.tumblr.com/
     ペンニョン 公式インスタグラム @100.nyeon

関東大震災から100年〈ペンニョン〉

100年も昔の話です
荒川放水路を作る工事をしていた頃の事を
ここであそこで見てしまったことを、事件から60年後に語る方たちが、大勢いました
見るに堪えない、語るに忍びない、なかった事にしてはむごすぎる
弔ってあげなければ報われないと
話を聞いた者たちが、遺骨を探したり、もっとたくさんの話を聞いて歩いたり
当時の新聞を調べたり、韓国まで遺族を探しに行ったり
追悼の集いも、今年で42回目になります
100年目を迎える今年は、ペンニョンの若いメンバーが追悼式を準備しています
6月には、事件の現場で各自の手作りの追悼碑を携えて犠牲者を悼みました
こころ豊かな、素敵な創造者たちです
―ミンジャ

韓国・朝鮮人であることを理由に殺害され、遺骨も墓もなく、真相も究明されず、
公的責任も取られずに86年が過ぎた。この犠牲者を悼み、歴史を省み、民族の違いで排斥する心をいましめたい。
多民族が共に幸せに生きていける日本社会の創造を願う、民間の多くの人々によって、この碑は建立された。
(2009年9月、追悼碑解説板から)

当日のお願いと注意事項

  • 熱中症対策をお願いします。冷たい飲み物、用意しています。お医者様もお願いしています。
  • 追悼碑前は近所迷惑になります。どなたも長居せぬようお願いします。
  • 車いすなど、手助けが必要な方は、事前に申し出ください。
  • 駐車場はありません。電車など利用ください。
  • 写真撮影は、受付に申込み許可を得て下さい。
  • マスコミ関係の方は、事前に申込みの上腕章など着用ください。取材は式の間は遠慮の上、プンムル開始から18:00迄のみ。(その他、当日お渡しする注意事項メモに従って下さい)
  • 参加者の方で、お顔など写真を撮られたくない方は受付で申し出ください。 撮影禁止エリアを案内します。
  • 力仕事準備は12:00から!お手伝い募集中!直接河川敷へ来てください。

追悼の歌を歌ってくださる皆さま

朴 保(パク・ポ)さん
シンガーソングライター

河 栄守 HA YEONGSU さん
チャンゴ、コムンゴ、チャンセナプ奏者

柴田 エミさん
キーボード奏者

Swing MASA さん
サックス奏者


どなたでもご参加いただけますので、興味がある方はぜひご参加ください!

[日記]2023年6月11日|ペンニョンミーティング、東京朝鮮中高級学校文化祭、クルド料理メソポタミア

月一のペンニョンミーティングの日ですが、この日は、ほうせんかの家ではなく、埼京線の十条にある東京朝鮮中高級学校の文化祭が会場でした。

美術部の先生にお声がけいただき、生徒の作品の中で、私たちのミーティング自体を公開イベントのようにする試みでした。お誘いいただきありがとうございます。

東京朝鮮中高級学校の文化祭

十条から徒歩5分。

門の前で待っていても学生たちの楽しむ声が聞こえてきて、良かったです。

コロナ禍で、ここ数年は一般公開していなかったそうです。

飲食店の出店などもあり、かなり楽しそうでしたが、ミーティングがかなり盛り上がったため文化祭自体はほぼ見られず、、、。また今度、来たいと思います。

美術部の展示

ミーティング会場も兼ねていたので美術部の展示は見ることが出来ました。

事件の名前は出せないそうですが、100年前の出来事をテーマにした展示です。

ここは撮影OKだったので、気になった作品を写真に撮りました。

『透明人間』というタイトルの立体作品
ジャクソン・ポロックを連想させるアクション・ペインティング作品!
日本の戦犯の収容所をテーマにした写真作品。面白かったです

こちらのインスタレーション作品が素晴らしかったです。

燃えて炭になった家のオブジェの後ろの壁に、家が燃えていく様子がプロジェクターで投影されています。

オブジェの残っている木の部分に、映像の炎が反映されて、まるで眼の前で火がついているように見えます。そして、炭の香りも臨場感があります。

五感を刺激し、リアルな火災のイメージを鑑賞者に想起させる、ものすごく興味深い作品でした。

高校生とは思えない!


ミーティングが終わると夕方に。

十条駅の近くにメンバーの方オススメのクルド料理屋さんがあるとのことで、皆で夜ご飯を食べに行きました。

クルド家庭料理 手芸カフェ メソポタミア

入ってすぐに、お店のインテリアが素敵すぎて驚きました!

メソポタミアセット〈なすの肉詰め〉

メニューに載っている食事はどれも美味しそうで迷いましたが、店名のメソポタミアがついているセットを頼みました。何種類かある中で、家で自分では作らなさそうな、「なすの肉詰め」を選びました。

メソポタミアセット〈なすの肉詰め〉

ライスにはパスタが混ざっています。

この、パスタとオイルを、ライスと一緒に炊くのがクルド風とのこと。

勝手な先入観から、スパイシー系かな?と思っていましたが、しょっぱかったりすることはなく、家庭料理らしい優しい味付けで嬉しかったです。

ナスの肉詰めは非常にジューシーでした!

ヨーグルトスープ

スープはほんのり酸味が効いていて爽やかな風味。もち麦が入っていて食感も満足できました。

店員さんも気さくで、クルド料理の事を色々と教えてくれました。

お店の雰囲気も、料理も素敵すぎるお店!ぜひまた来たいと思います!

店舗情報|クルド家庭料理 手芸カフェ メソポタミア

住所:東京都北区上十条1-11-8・3f(JR埼京線十条駅南口そば)
営業時間:開店11:00~11:00(定休日:毎週月曜日)
電話番号:(03)5948-8649
Webサイト:https://mesopotamiajp.jimdofree.com/

[日記]2023年5月14日/ほうせんかの家でペンニョンミーティング

月に一回開催されるペンニョンのミーティングでした。

八広のほうせんかの家に集合。

ペンニョン(百年)とは、関東大震災で起きた朝鮮人虐殺事件について学ぶ人たちの集いです。

今年は関東大震災から100年。

9月2日に荒川河川敷で開催される100周年の追悼イベントの実行委員会として、毎月ミーティングを重ねています。

私も今年に入ってから活動に参加しています。

ほうせんかの家のペンキ塗り

4月頃からほうせんかの家を綺麗にするためのペンキ塗りを皆でおこなっています。

側面をコーヒーブラウン、正面をアイボリーがかったホワイトに塗り、ここに絵を描いていくのが今後の展開。

ほうせんかの家、正面。アイボリーのペンキで塗ってだいぶ綺麗になりました。

この日は天気が崩れそうだったので、絵のイメージを共有してペンキを買いに行きました。

試し塗りをして、次回の晴れの日に備えます。

使う予定の色を試し塗り。
屋根の塗替えも予定しており、色を検討しました!

お昼

お昼はほうせんかの家で、巨大な鍋に豚汁を作っていただきました。

子供の頃から、こういった大きな鍋で作った汁物を皆で食べることに憧れがありました。ほうせんかの家では、ペンキ塗りをした時など、時折食事を振る舞っていただけるので、自分にはとても楽しい時間です。

ほうせんかの理事、シン・ミンジャさん手作りのコチュジャンを入れて韓国風の豚汁に。

身体もあたたまりました。

手作りコチュジャンは少しですが販売もされていました。

ミーティング

午後は恒例のミーティング。

まずは5月27日に早稲田奉仕園で開催される『隠された爪跡』と『In-mates』の映画上映会イベントについて。

イベントフライヤー

お客さんはかなり集まっているので、当日の人員配置やスケジュール、配布物について話し合いました。

映画はどちらも、私はまだ見た事が無いので、作品を見られるのも非常に楽しみです。

6月のワークショップについて

6月にフィールドワークと、粘土でミニ追悼碑を作るワークショップの企画があるのですが、こちらは2023年5月14日時点ではまだ参加枠に空きがあるそうです。

お申し込みは以下のペンニョン公式サイトをご覧ください。

https://100nyeon-housenka.tumblr.com/

興味がある方はぜひご参加ください。

9月の追悼式について

その後は、9月の追悼式のイベント内容について話し合いました。

どんな事をやるのか、今から話してしまいたい気持ちもあるのですが公式のリリースをお待ちください。

良い式になるように毎月皆で頭を絞っています。

会報

4月に発行されたほうせんかの会の会報で、2ページ分の記事執筆とレイアウトをさせていただきました。

1ページはペンニョンのメンバー紹介。今回は漫画家のかつしかけいたさんとK.Yさんの自己紹介。

2ページ目は2月に参加した墨田区の革工場をめぐるフィールドワークのレポートです。

かつしかさんのイラストに触発されて私も挿絵を描いてみました。

会報はほうせんかの家に行くと貰えると思いますので、ぜひ読んでみて下さい。

ペンニョンの上映会イベントが近づいてきて、楽しみです。

関連リンク

百年 ペンニョン公式サイト
https://100nyeon-housenka.tumblr.com/

ほうせんかの家 公式ブログ
https://housenka1923.hatenablog.com/

早稲田奉仕園 映画「隠された爪跡」&《In-Mates》上映会
https://www.hoshien.or.jp/program/manabiya/studyhall/vol39.html

関連書籍

関連記事

関東大震災の朝鮮人虐殺事件にまつわる本のリスト

関東大震災の際に起きた朝鮮人虐殺事件についてリサーチをしています。

資料となる本について、個人的に気なるもの、かつ、現在Amazonで購入しやすいものをリストとしてまとめてみました。(中国人虐殺事件についての本も含む。)

順番は発行された年の順です。Kindle版があるものはそちらのリンクになっています。

購入して読んだものと、読んでいないものがあります。

関東大震災 (新幹社選書)(1975年 ※新装版2020年)

姜 徳相(原著, 著)

関東大震災の禍根―茨城・千葉の朝鮮人虐殺事件 (1980年)

桜井 優子(著), 五島 智子(著)

関東大震災朝鮮人虐殺―写真報告(1981年)

ペ 昭(写真)

関東大震災と朝鮮人虐殺―80年後の徹底検証(2002年)

山岸 秀(著)

関東大震災時の朝鮮人虐殺―その国家責任と民衆責任(2003年)

山田 昭次(著)

関東大震災・虐殺の記憶 (青丘文化叢書)(2003年)

姜 徳相(著, 原著)

Amazonの解説によると、上でご紹介している、中央公論社1975年刊「関東大震災」の改題新版とのことです。

関東大震災 (文春文庫)(2004年)

吉村 昭(著)

震災 戒厳令 虐殺(2008年)

関東大震災85周年シンポジウム実行委員会 (編集)

史料集 関東大震災下の中国人虐殺事件(2008年)

今井 清一(著), 仁木 ふみ子(編集)

関東大震災時の朝鮮人虐殺とその後―虐殺の国家責任と民衆責任(2011年)

山田 昭次(著)

地域に学ぶ関東大震災(2012年)

田中正敬編(著), 専修大学関東大震災史研究会編(著), 小笠原強(その他), 小薗崇明(その他), ノ・ジュウン(その他), 宮川英一(その他), 鈴木孝昌(その他), 稲垣裕章(その他)

習志野収容所周辺での虐殺事件を中心に、千葉で起きた事件をまとめた内容です。

九月、東京の路上で 1923年関東大震災ジェノサイドの残響(2014年)

加藤 直樹(著)

編集者の加藤直樹さんが、東京の虐殺現場を訪れ、その場所で起きた事件を写真とともに紹介している内容。地図や写真なども豊富なので非常に読みやすかったです。

関東大震災の虐殺事件について学ぶ最初の一冊としてオススメしたい本です。

関東大震災時の朝鮮人迫害―全国各地での流言と朝鮮人虐待(2014年)

山田 昭次(著)

新聞社などメディアの「報道責任」についてフォーカスした内容。

関東大震災と朝鮮人虐殺(2016年)

姜 徳相(著, 原著), 山田 昭次(著), 張 世胤(著, 原著), 徐 鍾珍(著, 原著)

2013年にソウルで開催された日韓の研究者による国際シンポジウムの記録。

証言集 関東大震災の直後 朝鮮人と日本人 (ちくま文庫)(2018年)

西崎 雅夫(編集)

TRICK トリック 「朝鮮人虐殺」をなかったことにしたい人たち(2019年)

加藤直樹(著)

ネット上に蔓延する「虐殺否定」論に対して、反証をまとめた本です。

民衆暴力―一揆・暴動・虐殺の日本近代 (中公新書)(2020年)

藤野 裕子(著)

新政反対一揆、秩父事件、日比谷焼き打ち事件、関東大震災時の朝鮮人虐殺事件、を取り上げ、日本近代の民衆暴力について考察している本。

関東大震災の項目が全てではありませんが、他の事件と通じる要素もあります。

ボリューム的にも読みやすいです。

<普及版>関東大震災朝鮮人虐殺の記録: 東京地区別1100の証言(2020年)

西崎 雅夫(著)

「一般社団法人ほうせんか」の西崎雅夫さんがまとめた本。事件にまつわる証言を、地域の図書館を巡り、自伝・日記・郷土資料などから収集したもので、ものすごいボリュームです。

関東大震災と中国人虐殺事件(2020年)

今井 清一(著)

中国人虐殺事件についての本。

関東大震災「虐殺否定」の真相 ──ハーバード大学教授の論拠を検証する (ちくま新書)(2021年)

渡辺 延志(著)

ハーバード大学教授による「虐殺否定」の論文について検証する内容。

増補新版 風よ鳳仙花の歌をはこべ(2021年)

ほうせんか(著)

1992年に刊行された内容を増補新版として復刊したもの。

墨田区を中心とした証言や、八広の追悼碑建立に至るまでのエピソードをまとめた内容。

関東大震災 描かれた朝鮮人虐殺を読み解く(2022年)

新井勝紘(著)

関東大震災を体験した画家たちの絵を収録した内容。

ひとまずは以上です。

また、気になった本があれば追記していきたいと思います。