[日記]2023年6月11日|ペンニョンミーティング、東京朝鮮中高級学校文化祭、クルド料理メソポタミア

月一のペンニョンミーティングの日ですが、この日は、ほうせんかの家ではなく、埼京線の十条にある東京朝鮮中高級学校の文化祭が会場でした。

美術部の先生にお声がけいただき、生徒の作品の中で、私たちのミーティング自体を公開イベントのようにする試みでした。お誘いいただきありがとうございます。

東京朝鮮中高級学校の文化祭

十条から徒歩5分。

門の前で待っていても学生たちの楽しむ声が聞こえてきて、良かったです。

コロナ禍で、ここ数年は一般公開していなかったそうです。

飲食店の出店などもあり、かなり楽しそうでしたが、ミーティングがかなり盛り上がったため文化祭自体はほぼ見られず、、、。また今度、来たいと思います。

美術部の展示

ミーティング会場も兼ねていたので美術部の展示は見ることが出来ました。

事件の名前は出せないそうですが、100年前の出来事をテーマにした展示です。

ここは撮影OKだったので、気になった作品を写真に撮りました。

『透明人間』というタイトルの立体作品
ジャクソン・ポロックを連想させるアクション・ペインティング作品!
日本の戦犯の収容所をテーマにした写真作品。面白かったです

こちらのインスタレーション作品が素晴らしかったです。

燃えて炭になった家のオブジェの後ろの壁に、家が燃えていく様子がプロジェクターで投影されています。

オブジェの残っている木の部分に、映像の炎が反映されて、まるで眼の前で火がついているように見えます。そして、炭の香りも臨場感があります。

五感を刺激し、リアルな火災のイメージを鑑賞者に想起させる、ものすごく興味深い作品でした。

高校生とは思えない!


ミーティングが終わると夕方に。

十条駅の近くにメンバーの方オススメのクルド料理屋さんがあるとのことで、皆で夜ご飯を食べに行きました。

クルド家庭料理 手芸カフェ メソポタミア

入ってすぐに、お店のインテリアが素敵すぎて驚きました!

メソポタミアセット〈なすの肉詰め〉

メニューに載っている食事はどれも美味しそうで迷いましたが、店名のメソポタミアがついているセットを頼みました。何種類かある中で、家で自分では作らなさそうな、「なすの肉詰め」を選びました。

メソポタミアセット〈なすの肉詰め〉

ライスにはパスタが混ざっています。

この、パスタとオイルを、ライスと一緒に炊くのがクルド風とのこと。

勝手な先入観から、スパイシー系かな?と思っていましたが、しょっぱかったりすることはなく、家庭料理らしい優しい味付けで嬉しかったです。

ナスの肉詰めは非常にジューシーでした!

ヨーグルトスープ

スープはほんのり酸味が効いていて爽やかな風味。もち麦が入っていて食感も満足できました。

店員さんも気さくで、クルド料理の事を色々と教えてくれました。

お店の雰囲気も、料理も素敵すぎるお店!ぜひまた来たいと思います!

店舗情報|クルド家庭料理 手芸カフェ メソポタミア

住所:東京都北区上十条1-11-8・3f(JR埼京線十条駅南口そば)
営業時間:開店11:00~11:00(定休日:毎週月曜日)
電話番号:(03)5948-8649
Webサイト:https://mesopotamiajp.jimdofree.com/

[トイレピクト研究]サンマルクカフェ 明治大学グローバルフロント店(東京都千代田区)

閉店してしまったお店ですが、、、。

ここのサンマルクは、正方形を対角線でカットして色分けしているデザイン。

シンプルさはサンマルクに共通する特徴ですね。

ドアに貼られているものは、多摩センター店と一緒でした。

撮影日:2023年5月22日

撮影場所:東京都千代田区神田駿河台2丁目1

[トイレピクト研究]サンマルクカフェ多摩丘の上プラザ店(東京都多摩市落合)

サンマルクカフェ、こちらの店舗のトイレピクトグラムは、円のみという非常にシンプルなデザインでした。

ドア前のサインも、色のついた長方形のみ、思いきったデザインです。

撮影日:2023年6月6日

撮影場所:東京都多摩市落合1丁目44

これまでのグラフィックデザイナー人生において、私が非常に影響を受けた3冊の本

今回の記事ではこちらのお題に答えます。

影響を受けた本を3冊挙げてください。 なぜですか ?

私のこれまでのグラフィックデザイナー人生において、非常に影響を受けた3冊の本をご紹介します。

1.構成的ポスターの研究―バウハウスからスイス派の巨匠へ

構成的ポスターの研究―バウハウスからスイス派の巨匠へ ※書影はAmazonより引用
ポスター共同研究会(著/文), ポスター共同研究会・多摩美術大学(著/文), 多摩美術大学ポスター共同研究会(著/文)
ISBN: 978-4-8055-0413-0 283頁
発行: 中央公論美術
奥付の初版発行年月: 2001-11

美術大学を目指して浪人している時に買ったポスターデザインの作品集です。

受験の勉強のためという事もありましたが、物事を抽象化して表現するする、とはこういうことなのか、と刺激を受けました。

ただ作品を掲載しているだけでなく、構成(コンポジション)やモチーフ、色などについても指針を作って分類、研究している本なので、ポスターデザインについて論理的に学ぶことができました。

当時の私にとっては金額的にかなり背伸びして買った本ですが、印刷も非常に美しく、今でも大切にしています。

その後の自分の好きなグラフィックデザインの傾向にかなり影響を与えた本です。

2.RE DESIGN―日常の21世紀

RE DESIGN―日常の21世紀 ※書影はAmazonより引用
RE DESIGN―日常の21世紀

RE DESIGN―日常の21世紀

Amazonの情報を掲載しています
竹尾【編】/原 研哉/日本デザインセンター原デザイン研究所【企画・構成】
朝日新聞出版(2000/04発売)
サイズ A5判/ページ数 237p/高さ 23cm
商品コード 9784022574954

紙の商社、竹尾が主催するイベント『竹尾ペーパーショー』の展示をまとめた本です。

グラフィックデザイナー・アートディレクターの原研哉さんディレクションによる『RE DESIGN』という企画展。

トイレットペーパーやゴキブリホイホイ、マッチや出入国スタンプなど、私たちの生活の中で見慣れたプロダクトが、一流デザイナーの手によってリ・デザインされる企画。

まず、リ・デザインという考え方が衝撃的でした。さらに姿を変えたそれぞれのプロダクトは斬新なアイデアと美しさに満ちており、非常にインスパイアを受けました。

特に印象に残っているのは、プロダクトデザイナー、深澤直人氏による、まるでフルーツの表皮のようなジュースのパッケージデザインです。

また、造本のデザインも非常に美しいです。

写真をふんだんに使い、グリッドシステムによってレイアウトされた誌面は、平面の中にレイヤーを感じさせるデザインでした。綺麗に見える写真の撮り方も非常に参考になります。

そして、ブックデザインは、紙でできているにも関わらず、彫刻の様な存在感がありました。

本というのは立体のオブジェクトなのだと、この本のデザインで気づかされました。

プロジェクトのまとめ方の参考書として、今見ても非常に多くの発見があります。

3.デザイン解体新書

デザイン解体新書
デザイン解体新書

デザイン解体新書

3,650円(04/30 02:36時点)
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工藤 強勝(監修)
ISBN: 978-4-948759-91-6   271頁
発行: ワークスコーポレーション
奥付の初版発行年月: 2006-03

本ブログでも何度が触れていますが、私が勤めていたデザイン事務所「デザイン実験室」の工藤強勝さんの著書。

工藤さんはご自身ではパソコンを使わず、写植の時代から使われていた「指定紙」というデザインの指示書を作成し、それを私達スタッフがデジタル化する、というデザインの方法を取っていました。

工藤さんのデザインのエッセンスが詰まった指定紙を惜しみなく公開し、本人による解説が書かれた贅沢な本。エディトリアルデザインやブックデザインをする方に取っては必読と言っても過言ではない本だと思います。

私は、工藤さんの事務所に勤める前からこの本を持っていたのですが、入社してから、先輩についていこうと必死でこの本を読みました。なので、家にある本書はカバーも無いですし、線を引いたりページを折ったりして使い込まれた感じになっています。

それでも耐久性が出るようにと、のデザイン設計により本書は糸かがり綴じ(糊ではなく糸での製本)になっているため、ページが取れたりすることはありません。

恐らく私が人生で一番集中して読んだデザインの本です。

まとめ

今回ご紹介した3冊の本は、掲載されているデザインが素晴らしいことに加えて、時代が変わっても色褪せない普遍的なデザインの考え方が書かれています。

読んで損はない本なので、気になった方はぜひ読んでみてください。