サーモカメラ「FLIR ONE Pro LT」レビュー|iPhoneで手軽に楽しむサーモグラフィー

スマートフォンに取り付けて手軽にサーモグラフィー撮影ができる「FLIR ONE Pro LT」を購入しました。今回は商品の仕様や使い勝手、作例写真を交えつつ、良い点・気になる点をご紹介します。

FLIR ONE Pro LT/箱とケースと本体。セットには充電用のUSB Type-Cケーブルも含まれます

製品概要

  • 製品名FLIR ONE Pro LT
  • 対応端末:iPhone/iPad(Lightningコネクタ)
  • センサー解像度:80×60 ピクセル
  • 視野角:50°×38°(±1°)
  • 測定温度範囲:-20℃~120℃
  • 画像モード:MSX/サーモグラフィー/可視画像
  • カラーパターン:9種類
  • スポット測定:最大3点(移動可)
  • 温度範囲固定:可
  • 温度範囲設定:スポット/ボックス/サークル
  • 耐落下性能:1.8m

(※仕様はAmazon商品ページより引用)

FLIR(フリアー)【国内正規品】 iPhone/iPad用 FLIR ONE Pro LT版 4800画素 赤外線サーモグラフィ メーカー品番:435-0012-03

FLIR ONEサーモグラフィーカメラ購入のきっかけ

前からサーモグラフィー撮影に興味があり、なるべく手軽に試せる機種として手の届く価格帯の本製品を選びました。

FLIR ONEサーモグラフィーカメラの良い点

多彩なカラーパターン
サーモグラフィー特有の「鉄火色」だけでなく、グラデーションやポップな配色など9種類から選べるため、撮影の幅が広がります。

良くあるサーモグラフィーの色/街中で撮影
紫とオレンジの色パターン/横断歩道で撮影
赤と青緑の色パターン/人混みの駅構内で撮影

輪郭線表示のON/OFF切替
MSX(マルチスペクトル・ダイナミック・イメージング)機能の輪郭線はデフォルトで表示されますが、好みに応じて非表示にもできます。

輪郭線あり/街中で撮影
輪郭線なし/街中で撮影

スマホ直挿し&画像管理が簡単
Lightningコネクタに差し込むだけで起動し、撮影データはiPhoneの写真アプリに保存されるので管理が楽です。

iPhoneへの接続はLightning端子
iPhone 13 mini に接続するとこのようなサイズ感

FLIR ONEサーモグラフィーカメラの気になる点

解像度の粗さ
センサー解像度は80×60ピクセルと低め。スマホ画面では気になりませんが、PCやタブレットなど大画面で見ると粗さが目立ちます。

特に輪郭線を表示するとジャギーが気になる

バッテリー消費
本体とスマホの両方が撮影モードになるためバッテリーの減りが早いです。長時間撮影する場合はモバイルバッテリーを用意すると安心です。

消せないロゴ・マーク
画面中央に十字マーク、右下に「FLIR」ロゴが常に表示されます。気になる場合は、撮影後にPhotoshopなどで手作業で消す必要があります。

FLIR ONEサーモグラフィーカメラの本体写真

本体
電源ボタンとUSB-TypeCの充電口

FLIR ONEサーモグラフィーカメラの作例

以下は本機で撮影したサーモグラフィー写真の一部です。

※動画撮影にも対応していますが、今回はまだ試せていないため写真のみの掲載です。

キッチン
街中、屋外
街中、屋内/輪郭線無し
屋外
屋外、横断歩道
屋外、地面
駅構内
混雑している駅構内
ホットコーヒー/別のカラーパターン
サンドイッチ
屋外、冬の夕方
屋外、冬の夕方
手。冬の屋外で撮影
住宅、冬の夜
住宅、冬の夜
人の顔。冬の夜に屋外で撮影

FLIR ONEサーモグラフィーカメラのまとめ

FLIR ONE Pro LTは、リーズナブルな価格でサーモグラフィー撮影を気軽に体験できる入門機としておすすめです。

私は業務用途ではなく趣味・試験的に使っていますが、「こんな被写体をチェックしてほしい」「○○の温度測定を見てみたい」などリクエストがありましたら、ぜひコメントでお知らせください。

今後の撮影テーマに反映させていただきます!

FLIR(フリアー)【国内正規品】 iPhone/iPad用 FLIR ONE Pro LT版 4800画素 赤外線サーモグラフィ メーカー品番:435-0012-03

PENTAX DA 35mm F2.8 Macro Limited レビュー|日常を芸術に変える魔法のレンズ

PENTAXの単焦点レンズ「PENTAX DA 35mm F2.8 Macro Limited」を購入しました。

作例と使用した感想をご紹介します。

購入動機と単焦点レンズの魅力

これまではズームレンズを常用してきましたが、単焦点レンズのシャープな描写に惹かれて「PENTAX DA 35mm F2.8 Macro Limited」を導入しました。画質だけでなく、操作を絞ることで生まれる撮影の楽しさにも期待しています。

使用するカメラはPENTAXのAPS-Cフォーマットの一眼レフカメラ、K-5 IIsです。

PENTAX K-5 IIsにDA 35mm F2.8 Macro Limitedを装着した状態

焦点距離35mmを選んだ理由

APS-CフォーマットのK-5 IIsに装着すると約53mm相当となり、標準的な画角でのスナップやポートレートに最適です。50mmも候補にありましたが、APS-C換算で約77mmの中望遠になってしまうため、まずは汎用性の高い35mmを試してみることにしました。

撮影テストのスタート

レンズが到着するとすぐに、いつもの街角や公園へ持ち出して撮り比べを開始。日常の風景がどれほど変わるか、その差を確かめてみました。

解像感と陰影の深み

最初に気づいたのは、画面全域にわたる高い解像感とコントラストの鮮やかさです。

これまでズームレンズで撮ると平坦に感じられた歩道や建物のディテールが、このレンズではまるで作品写真のように際立ちます。陰影の描写も豊かで、スマートフォンにはない奥行きが感じられました。

豊かな色乗りと露出補正

発色は濃厚でリッチ、見るたびにうっとりする色合いです。露出補正は+と-の両方を試しましたが、特に-補正で得られる落ち着いたトーンが自分好みの仕上がりでした。

オートフォーカス vs マニュアルフォーカス

K-5 IIsのAF性能も優秀ですが、このレンズでは微妙にピントが外れる場面があり、最終的にはマニュアルで合わせる機会が多くなりました。MFリングの心地よいトルク感とレスポンスの良さは、むしろ手動撮影の楽しさを引き立ててくれます。

こういった写真はAFだと花の雌しべにフォーカスが合わなかったので、MFで合わせました

次回レンズ選びへの示唆

この経験から、次に50mmレンズを選ぶ際もマニュアルフォーカスのオールドレンズで十分満足できそうだと感じました。シンプルな設計だからこそ、撮影そのものに集中できるメリットを再認識しています。

被写体との距離を足を使って調整することも単焦点レンズ撮影での楽しい点

それでは、以下の作例もご覧ください。

見慣れた散歩道が神々しい雰囲気に!
色の乗りが素晴らしい
マニュアルフォーカスでピントを合わせています
上手く撮れた写真!露出を+1にしています
露出+1で撮影したら明るすぎたので、暗めに補正しています
露出+1で撮影。明るすぎた
露出を-にして再撮影したもの
岩のテクスチュアもしっかりと写されています

まとめ

「PENTAX DA 35mm F2.8 Macro Limited」は、日常を瞬時にアートに昇華させる“魔法のレンズ”です。

軽量かつコンパクトな設計で持ち運びもラクなので、撮影の機会が飛躍的に増えそうです。

これからもこの相棒とともに、何気ない風景を美しい一枚に切り取っていきたいと思います。

フルサイズ→APS‑C/マイクロフォーサーズ計算フォーム|レンズ焦点距離から画角を即座に換算!

APS‑C やマイクロフォーサーズのデジタルカメラをお使いの皆さま、レンズの焦点距離表記が「35mm判(フルサイズ)」だと、実際の画角がイメージしにくくて困ることはありませんか?

そこで、フルサイズレンズの焦点距離(mm)を入力するだけで、それぞれのセンサーサイズに対応した“実効焦点距離”を自動で計算してくれるシンプルなフォームを作りました。
お手持ちのレンズがどれくらいの画角になるか、ぜひ一度お試しください!


使い方

  1. フルサイズレンズ焦点距離(mm)を入力
  2. カメラ(メーカー)の種類(メーカー別APS‑Cまたはマイクロフォーサーズ)を選択
  3. 「計算」ボタンをクリック

すると、各センサーサイズにおける「実効焦点距離」を小数点以下2桁まで表示します。



参考にした換算係数

メーカー別APS‑Cまたはマイクロフォーサーズのクロップファクター(換算倍率)は、以下サイトの数値を用いています。

・キヤノン製APS‑C:1.6倍
・ニコン/ソニー製APS‑C:1.5倍
・ペンタックス製APS‑C:1.53倍
・マイクロフォーサーズ:2.0倍

(出典:焦点距離換算表(APS-Cサイズ) – hachiri https://hachiri.com/asp_c/

気になる方は、ぜひこちらのフォームを試してみてください。

Header: Michael KauerによるPixabayからの画像

私の撮影RAWデータ管理法

カメラをSonyのα7sからα7R4に買い替えました。写真展などで大きく引き延ばしても耐えられる解像度が欲しくなり、高解像度モデルを購入。
そうなると困るのが撮影したデータの管理方法。

今は以下の2箇所にバックアップしています。

1. 外付けHDD

2TBのものを使用していますがすぐに一杯になりそうな予感…。

バッファロー パソコン&テレビ録画用外付けハードディスク 2.0TBUSB3.1(Gen1)/USB3.0用 外付けHDD(ファンレス・防振・音漏れ低減)BUFFALO HD-EDS-Aシリーズ HD-EDS2.0U3-BA

2. Amazon Prime Photo

こちらが本命!Amazon Primeの契約特典。Googleフォトのアマゾン版といえるサービスですが、以下のメリットがかなり良いです。

・容量無制限!
・RAWデータもアップ可能!

なので、撮影したRAWデータは必ずPrime Photoにアップしています。

物理HDDとクラウド、双方にバックアップがあると安心できます。

クラウドサービスは仕様が時折変更されるのでいつまで使えるか分かりませんが、当面はこれで撮影データをバックアップしていこうと思っています。

フルサイズミラーレス一眼 α7 IV ボディ ILCE-7M4 ブラック α7M4
(ボディ(レンズ無し))

α7RⅣでバルブ撮影をする方法

α7RⅣでバルブ撮影をする際は、マニュアル(M)モードにしたうえでシャッタースピードをBULBに変更。

シャッターボタンを押している間中シャッターが開くので、時間を計ってシャッターボタンを離して撮影します。

有線でも無線でも良いのでレリーズボタンがあると良いです。

私はこちらの安いものを使用しています。

ETSUMI レリーズ2 S2 ソニーマルチ端子対応 E-6588