「関東大震災 韓国・朝鮮人犠牲者追悼式」2023年版案内チラシをデザインしました/追悼式の情報など

「関東大震災 韓国・朝鮮人犠牲者追悼式」2023年9月2日に荒川河川敷木根川橋付近で開催されるこちらのイベントのチラシをデザインさせていただきました。

表面
裏面

チラシに掲載されている内容は以下の通りです

関東大震災 韓国・朝鮮人犠牲者追悼式

2023年9月2日(土)
14:30から
荒川河川敷 木根川橋付近

Google Map(大まかな場所)
https://goo.gl/maps/ZkqXxZfmFQoSrJvF6

Schedule

14:00        追悼の花束 *みんなで作りましょう
14:30        追悼 始まりの歌:
        朴 保(パク・ポ)・柴田エミ・河 栄守(ハ・ヨンス)・ Swing MASA
        100年〈ペンニョン〉による証言朗読
        遺族から
        追悼の歌
        プンムル〈風物〉
        トッケビ・プンムル *各地からプンムルぺが集います
17:00        終了 *お花の持ち帰りに協力下さい
18:00        片付け終了

雨天時

朝10:00に判断をお知らせします。
場所は吾嬬(あづま)の里になります。

八広地域プラザ 吾嬬の里
http://www.azumanosato.com/

14:00開場  16:30終了
プンムルは行いません。
定員120人の会場です。満員になり次第入場をお断りします。
追悼碑への訪問は自由です。
〈雨天時問合せ(当日10:00以降)〉
[ブログ]https://housenka1923.hatenablog.com
[facebook]愼 民子

主催

  • 関東大震災時に虐殺された朝鮮人の遺骨を発掘し追悼する会
  • 一般社団法人 ほうせんか
  • 100周年追悼式 実行委員会 ペンニョン
    ペンニョン 公式ホームページ https://100nyeon-housenka.tumblr.com/
     ペンニョン 公式インスタグラム @100.nyeon

関東大震災から100年〈ペンニョン〉

100年も昔の話です
荒川放水路を作る工事をしていた頃の事を
ここであそこで見てしまったことを、事件から60年後に語る方たちが、大勢いました
見るに堪えない、語るに忍びない、なかった事にしてはむごすぎる
弔ってあげなければ報われないと
話を聞いた者たちが、遺骨を探したり、もっとたくさんの話を聞いて歩いたり
当時の新聞を調べたり、韓国まで遺族を探しに行ったり
追悼の集いも、今年で42回目になります
100年目を迎える今年は、ペンニョンの若いメンバーが追悼式を準備しています
6月には、事件の現場で各自の手作りの追悼碑を携えて犠牲者を悼みました
こころ豊かな、素敵な創造者たちです
―ミンジャ

韓国・朝鮮人であることを理由に殺害され、遺骨も墓もなく、真相も究明されず、
公的責任も取られずに86年が過ぎた。この犠牲者を悼み、歴史を省み、民族の違いで排斥する心をいましめたい。
多民族が共に幸せに生きていける日本社会の創造を願う、民間の多くの人々によって、この碑は建立された。
(2009年9月、追悼碑解説板から)

当日のお願いと注意事項

  • 熱中症対策をお願いします。冷たい飲み物、用意しています。お医者様もお願いしています。
  • 追悼碑前は近所迷惑になります。どなたも長居せぬようお願いします。
  • 車いすなど、手助けが必要な方は、事前に申し出ください。
  • 駐車場はありません。電車など利用ください。
  • 写真撮影は、受付に申込み許可を得て下さい。
  • マスコミ関係の方は、事前に申込みの上腕章など着用ください。取材は式の間は遠慮の上、プンムル開始から18:00迄のみ。(その他、当日お渡しする注意事項メモに従って下さい)
  • 参加者の方で、お顔など写真を撮られたくない方は受付で申し出ください。 撮影禁止エリアを案内します。
  • 力仕事準備は12:00から!お手伝い募集中!直接河川敷へ来てください。

追悼の歌を歌ってくださる皆さま

朴 保(パク・ポ)さん
シンガーソングライター

河 栄守 HA YEONGSU さん
チャンゴ、コムンゴ、チャンセナプ奏者

柴田 エミさん
キーボード奏者

Swing MASA さん
サックス奏者


どなたでもご参加いただけますので、興味がある方はぜひご参加ください!

[日記]2023年5月28日/ペンニョンミーティング、ほうせんかの家の草取りと種まき

今日もペンニョンの集まり。

今日は証言朗読チームがほうせんかの理事の方々にインタビューをするという事なので、私も参加させてもらうことに。

11:30に曳舟のサイゼリアに集まり、ランチ&ミーティングをした後、徒歩で八広に移動。

曳舟川通り沿いは、以前関東大震災朝鮮人虐殺にまつわるフィールドワークで一度来たことがあります。

向島警察寮

向島警察寮

ここは、震災時には寺島警察署があった場所です。

ここでも、多くの虐殺があったと言われています。

虐殺があった場所は、このように、警察寮や学校など、住宅以外の半公共の建物が建っている事が多い様です。

ほうせんかの家に到着。

この日は種まきの日でした。

追悼碑の周りの草取りをして、ほうせんかの種を植えます。

まずは草取りから。

草取りの様子

わりと細かい雑草がたくさん生えていて、始めた当初は結構大変そうだな…。と思いましたが、やり始めると集中していきます。

黙々と作業しているうちに、自分でも新たな雑草スポットを見つけて、さらに草取りを進める。

開始から1時間くらい経つと、追悼碑の周りが見違える様に綺麗になっていました。

この日は、私をはじめ、ペンニョンメンバーもいたのでいつもよりかなり多い人数でスムーズに進んだそうです。

掃除が済んだら種まき。

土に少し穴を開けてほうせんかの種を植えて、土をかけます。

この時期に植えると追悼式が行われる9月頃に花が咲くとの事でした。

普段、植物を育てたりしていないので、自分で、草取りをして植えたほうせんかの花を見たら感動しそうで、今から楽しみです。

こういった活動一つ一つが、追悼碑やほうせんかの会の運動を継続する事に繋がっているだろうなと思いました。

その後は、理事の方へのインタビュー。

インタビュー内容は改めて証言朗読チームがまとめて公開されるかもしれないのでここでは詳しく書かないでおきます。

改めて、理事の方々に活動にかける想いを聞くことができて、非常に良い刺激を受けました。

[日記]2023年5月27日|ペンニョンイベント「隠された爪跡」&「In-Mates」同時上映会 at 早稲田奉仕園

この日は、私が活動に携わっているペンニョンのイベント、関東大震災朝鮮人虐殺100周年 映画「隠された爪跡」&「In-Mates」同時上映会の日でした。

会場は早稲田奉仕園スコットホールです。

イベント自体は18:30開場ですが、スタッフなので16:30に早稲田奉仕園へ。

早稲田奉仕園

早稲田奉仕園は、学生寮『友愛学舎』と、キリスト教の『早稲田奉仕園信交協会』(早稲田教会の前身)が起源となり、100年以上の歴史を誇る施設です。

キリスト教の精神を基盤とした場所で、現在では国際学生センターや教会、キリスト教に関連する団体・企業などが敷地内に多く存在しています。

早稲田奉仕園
今日のイベントのチラシ

この施設に来ること自体、私は初めてだったのですが、建物がとても素敵でした。

イベント配布用のチラシの丁合作業などをしたり、看板や受付のセッティングをしたりしました。

チラシのセッティングをしたセミナーハウス

配布物の一つ、ブックリストは、ペンニョンのメンバーによるオススメの本の推薦文を掲載したもの。

私はレイアウトを担当しました。

皆さんの推薦文がすごく良くて、オススメされた本を読みたくなります。

案内の看板も設置

スコットホール

映画上映会場のスコットホールの建築が素晴らしく、感動しました。

今回、会場としてスコットホールを選んだことには以下の様な理由があります。

スコットホールは、戦前期から朝鮮人留学生の集いの場となってきた空間です。なかでも震災から1年後の1924年には、虐殺犠牲者の追悼集会が開かれましたが、なだれ込んできた警察隊によって弾圧を受けてしまいます。このような歴史的背景のあるスコットホールで映画を観て、同じ歴史を繰り返さない未来を一緒に築いていきましょう。

Study Hall vol.39|早稲田奉仕園 https://www.hoshien.or.jp/program/manabiya/studyhall/vol39.html (2023/05/30アクセス)
セッティング中の風景
2階の席も素敵でした
座席に置いてあるのがパンフレットなど、配布物一式

この様な歴史ある建築の空間で映画を見る体験は、とても特別な思い出になりそうです。

会場から上映までの時間は受付を担当しました。

約120席の定員がわりとすぐに埋まったということで、関東大震災の虐殺や、飯山由貴さんの作品に興味を持たれている方がこんなにいるのだ、と心強い気持ちになりました。

来場された方の年齢層も学生からシニアの方まで幅広かったです。

「隠された爪痕」/監督:呉充功(1983年)

1923年9月1日マグニチュード7.9の大地震が、関東地方をおそった。
死者10万人にもおよぶ、関東大震災である。
この時、6500名以上の朝鮮人が軍隊、警察、そして日本の民衆の手によって殺されていることはあまり知られていない。
そのうえ、今なお遺骨が埋められている事実があった。
昨年9月、東京の荒川河川敷で地元の古老の証言をもとに、遺骨の発掘作業が始まった。
映画学校に通う朝鮮と日本の若者たちがカメラを持ってかけつけた。
真実が隠されてきた60年の歴史を、この映画は追う。当時、押上に住んでいた曹仁承(チョ・インスン)さんはじめ、多くの証言が真実を語る。
この映画は、隠されてきた歴史の爪跡を明らかにする貴重な記録映画である。

隠された爪跡 払い下げられた朝鮮人 http://kenpou-eiga.com/?p=1991 (2023/05/30アクセス)

ずっと見たいと思いながら機会が無く、今回始めての視聴となりました。

作品の中で、1982年の荒川河川敷での遺骨発掘の試掘の映像を初めて見ました。写真などでは見たことがあった風景なのですが、映像で見ると情報量がまた違う、、、!臨場感がありました。

最後、虐殺現場から生き残った在日コリアンのおじいさん(曹仁承さん)が語りながら涙するシーンが非常に印象に残りました。

私は自分の身の回りで、お年寄り、それも男性が涙を流す場面を見たことが無かったので、撮影されたのは事件から60年がたった時ですが、思い出しても涙が出てしまうくらい凄惨な出来事だったのかと、衝撃を受けました。

「In-Mates」/監督:飯山由貴(2021年)

本作は、戦前に都内の私立精神病院に入院していた2人の朝鮮人患者の診療日誌のことばをモチーフに、ラッパー・詩人のFUNIの声と身体を映像化したものである。
都は「関東大震災時の朝鮮人虐殺」を歴史的事実とすることへの懸念などを理由に上映を禁止した。

「飯山由貴《In-Mates》の上映禁止が問いかけるもの:検閲/コロニアリズム/ジェンダー」 : 東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS) http://haps-kyoto.com/events/doshisha20230429/#:~:text=%E5%86%85%E5%AE%B9%EF%BC%9A,%E5%8C%96%E3%81%97%E3%81%9F%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B%E3%80%82 (2023/05/30アクセス)

展覧会での公開中止のニュースなどで知ってはいましたが視聴は初めてでした。

【飯山由貴作品《In-Mates》への東京都人権部による検閲事件について】記者会見(10/28)

在日コリアンの若者が、友達と話しながら自分のアイデンティティに悩むシーン。「民族」「日本人でも無く、朝鮮人でも無い」といった言葉が非常に印象に残りました。

私自身、これまでの人生で自分の「民族」についてほとんど考えたことがありませんでした。

それは裏返せば、日本で純粋な日本人として生まれて、恵まれた環境にいたことだったのかもしれない。

この作品を見てそう感じました。

上映後の舞台挨拶で、飯山由貴さんが東京都とのやりとりのお話をされていました。

この作品を見て、東京都の言い分を聞いても「上映中止にするほど問題な表現があっただろうか?」と感じました。

ただ、もしかしたら、都は、上映することで過激なレイシストの様な人が押し寄せる事を危惧して、「触らぬ神にたたり無し」的な考えで上映させない方針にしているのかもしれない、とも感じました。

今後の動向も見守りたいと思います。

上映後は片付けなどをして、早稲田のサイゼリアでペンニョンの皆さんと打ち上げ的な夕食会。

私がペンニョンに参加して初めての大きなイベントだったので、皆で協力して大成功し、一体感と達成感がありました。

また、9月の追悼式に向けて頑張っていきたいと思います。

[日記]2023年5月14日/ほうせんかの家でペンニョンミーティング

月に一回開催されるペンニョンのミーティングでした。

八広のほうせんかの家に集合。

ペンニョン(百年)とは、関東大震災で起きた朝鮮人虐殺事件について学ぶ人たちの集いです。

今年は関東大震災から100年。

9月2日に荒川河川敷で開催される100周年の追悼イベントの実行委員会として、毎月ミーティングを重ねています。

私も今年に入ってから活動に参加しています。

ほうせんかの家のペンキ塗り

4月頃からほうせんかの家を綺麗にするためのペンキ塗りを皆でおこなっています。

側面をコーヒーブラウン、正面をアイボリーがかったホワイトに塗り、ここに絵を描いていくのが今後の展開。

ほうせんかの家、正面。アイボリーのペンキで塗ってだいぶ綺麗になりました。

この日は天気が崩れそうだったので、絵のイメージを共有してペンキを買いに行きました。

試し塗りをして、次回の晴れの日に備えます。

使う予定の色を試し塗り。
屋根の塗替えも予定しており、色を検討しました!

お昼

お昼はほうせんかの家で、巨大な鍋に豚汁を作っていただきました。

子供の頃から、こういった大きな鍋で作った汁物を皆で食べることに憧れがありました。ほうせんかの家では、ペンキ塗りをした時など、時折食事を振る舞っていただけるので、自分にはとても楽しい時間です。

ほうせんかの理事、シン・ミンジャさん手作りのコチュジャンを入れて韓国風の豚汁に。

身体もあたたまりました。

手作りコチュジャンは少しですが販売もされていました。

ミーティング

午後は恒例のミーティング。

まずは5月27日に早稲田奉仕園で開催される『隠された爪跡』と『In-mates』の映画上映会イベントについて。

イベントフライヤー

お客さんはかなり集まっているので、当日の人員配置やスケジュール、配布物について話し合いました。

映画はどちらも、私はまだ見た事が無いので、作品を見られるのも非常に楽しみです。

6月のワークショップについて

6月にフィールドワークと、粘土でミニ追悼碑を作るワークショップの企画があるのですが、こちらは2023年5月14日時点ではまだ参加枠に空きがあるそうです。

お申し込みは以下のペンニョン公式サイトをご覧ください。

https://100nyeon-housenka.tumblr.com/

興味がある方はぜひご参加ください。

9月の追悼式について

その後は、9月の追悼式のイベント内容について話し合いました。

どんな事をやるのか、今から話してしまいたい気持ちもあるのですが公式のリリースをお待ちください。

良い式になるように毎月皆で頭を絞っています。

会報

4月に発行されたほうせんかの会の会報で、2ページ分の記事執筆とレイアウトをさせていただきました。

1ページはペンニョンのメンバー紹介。今回は漫画家のかつしかけいたさんとK.Yさんの自己紹介。

2ページ目は2月に参加した墨田区の革工場をめぐるフィールドワークのレポートです。

かつしかさんのイラストに触発されて私も挿絵を描いてみました。

会報はほうせんかの家に行くと貰えると思いますので、ぜひ読んでみて下さい。

ペンニョンの上映会イベントが近づいてきて、楽しみです。

関連リンク

百年 ペンニョン公式サイト
https://100nyeon-housenka.tumblr.com/

ほうせんかの家 公式ブログ
https://housenka1923.hatenablog.com/

早稲田奉仕園 映画「隠された爪跡」&《In-Mates》上映会
https://www.hoshien.or.jp/program/manabiya/studyhall/vol39.html

関連書籍

増補新版 風よ鳳仙花の歌をはこべ

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順番は発行された年の順です。Kindle版があるものはそちらのリンクになっています。

購入して読んだものと、読んでいないものがあります。

関東大震災 (新幹社選書)(1975年 ※新装版2020年)

姜 徳相(原著, 著)

関東大震災の禍根―茨城・千葉の朝鮮人虐殺事件 (1980年)

桜井 優子(著), 五島 智子(著)

関東大震災朝鮮人虐殺―写真報告(1981年)

ペ 昭(写真)

関東大震災と朝鮮人虐殺―80年後の徹底検証(2002年)

山岸 秀(著)

関東大震災時の朝鮮人虐殺―その国家責任と民衆責任(2003年)

山田 昭次(著)

関東大震災・虐殺の記憶 (青丘文化叢書)(2003年)

姜 徳相(著, 原著)

Amazonの解説によると、上でご紹介している、中央公論社1975年刊「関東大震災」の改題新版とのことです。

関東大震災 (文春文庫)(2004年)

吉村 昭(著)

震災 戒厳令 虐殺(2008年)

関東大震災85周年シンポジウム実行委員会 (編集)

史料集 関東大震災下の中国人虐殺事件(2008年)

今井 清一(著), 仁木 ふみ子(編集)

関東大震災時の朝鮮人虐殺とその後―虐殺の国家責任と民衆責任(2011年)

山田 昭次(著)

地域に学ぶ関東大震災(2012年)

田中正敬編(著), 専修大学関東大震災史研究会編(著), 小笠原強(その他), 小薗崇明(その他), ノ・ジュウン(その他), 宮川英一(その他), 鈴木孝昌(その他), 稲垣裕章(その他)

習志野収容所周辺での虐殺事件を中心に、千葉で起きた事件をまとめた内容です。

九月、東京の路上で 1923年関東大震災ジェノサイドの残響(2014年)

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関東大震災の虐殺事件について学ぶ最初の一冊としてオススメしたい本です。

関東大震災時の朝鮮人迫害―全国各地での流言と朝鮮人虐待(2014年)

山田 昭次(著)

新聞社などメディアの「報道責任」についてフォーカスした内容。

関東大震災と朝鮮人虐殺(2016年)

姜 徳相(著, 原著), 山田 昭次(著), 張 世胤(著, 原著), 徐 鍾珍(著, 原著)

2013年にソウルで開催された日韓の研究者による国際シンポジウムの記録。

証言集 関東大震災の直後 朝鮮人と日本人 (ちくま文庫)(2018年)

西崎 雅夫(編集)

TRICK トリック 「朝鮮人虐殺」をなかったことにしたい人たち(2019年)

加藤直樹(著)

ネット上に蔓延する「虐殺否定」論に対して、反証をまとめた本です。

民衆暴力―一揆・暴動・虐殺の日本近代 (中公新書)(2020年)

藤野 裕子(著)

新政反対一揆、秩父事件、日比谷焼き打ち事件、関東大震災時の朝鮮人虐殺事件、を取り上げ、日本近代の民衆暴力について考察している本。

関東大震災の項目が全てではありませんが、他の事件と通じる要素もあります。

ボリューム的にも読みやすいです。

<普及版>関東大震災朝鮮人虐殺の記録: 東京地区別1100の証言(2020年)

西崎 雅夫(著)

「一般社団法人ほうせんか」の西崎雅夫さんがまとめた本。事件にまつわる証言を、地域の図書館を巡り、自伝・日記・郷土資料などから収集したもので、ものすごいボリュームです。

関東大震災と中国人虐殺事件(2020年)

今井 清一(著)

中国人虐殺事件についての本。

関東大震災「虐殺否定」の真相 ──ハーバード大学教授の論拠を検証する (ちくま新書)(2021年)

渡辺 延志(著)

ハーバード大学教授による「虐殺否定」の論文について検証する内容。

増補新版 風よ鳳仙花の歌をはこべ(2021年)

ほうせんか(著)

1992年に刊行された内容を増補新版として復刊したもの。

墨田区を中心とした証言や、八広の追悼碑建立に至るまでのエピソードをまとめた内容。

関東大震災 描かれた朝鮮人虐殺を読み解く(2022年)

新井勝紘(著)

関東大震災を体験した画家たちの絵を収録した内容。

ひとまずは以上です。

また、気になった本があれば追記していきたいと思います。