InDesignファイルに別のinddファイルをリンク配置する際に、裁ち落としで配置したかったのに塗り足しが入ってしまったり、その逆もあったりと、思い通りにならない事が多かったので、改めて配置オプションの挙動を確認してみました。
ドキュメント配置の時に表示される上記のダイアログ。
『ページ境界線ボックス』『裁ち落とし境界線ボックス』『印刷可能領域境界線ボックス』。これら3つの違いをまとめました。
【検証】
まず、リンク用のドキュメントを以下の数値で作成します。
- 天地:50mm×左右:50mm
- 裁ち落とし(塗り足し):周囲 3mm
- 印刷可能領域:周囲10mm
ドキュメントを色分けします。
- ページサイズ50mm×50mmをマゼンタ
- 裁ち落とし(塗り足し)の3mmをイエロー
- 印刷可能領域の10mmをシアン
このファイルを「sample.indd」として保存しました。これを使って、配置するときのエリアを確認します。
新規ドキュメントを作成し、[ファイル>配置]で「sample.indd」を選択。この時、[読み込みオプションを表示]にチェックを入れます。
読み込みオプションのダイアログに表示される『ページ境界線ボックス』『裁ち落とし境界線ボックス』『印刷可能領域境界線ボックス』…これらの設定を変えて配置してみました。
【結果】
以下の様になりました。
・ページ境界線ボックス=ページサイズ
・裁ち落とし境界線ボックス=塗り足しまでを含む
・印刷可能領域境界線ボックス=印刷可能領域までを含む
『ページ境界線ボックス』と『印刷可能領域境界線ボックス』はそのままという感じですが、『裁ち落とし境界線ボックス』が塗り足しまで、というのがちょっと分かりにくいネーミングですね…。
しかし、これで、今度から間違えることは無さそうです。
作業環境 OS:OSX 10.8.5 Application:Adobe CS