合成フォント(fontset)の研究です。
今回は、秀英明朝の漢字と本明朝新がなの仮名、さらに、欧数字に Adobe Garamond を組み合わせて、クセの無いニュートラルな明朝体を作ります。
◆動機
秀英明朝は漢字もかなも柔らかさがあり、美しいが、特徴的なかなの連綿(『い』や『え』などのパーツが繋がっている様)が、使用する媒体を選ぶので、もう少しニュートラルなものに変えたい。
本明朝新がなはとても完成度の高い書体だが、漢字がやや堅い印象があるのでもう少し柔らかくしたい。
以上の理由から、秀英明朝の漢字と本明朝新がなの仮名を組み合わせて、使い勝手の良い明朝体の合成フォントを作成してみました。
◆設定と書体見本
1.[漢字]秀英明朝L+[かな]本明朝新がなM+[欧数字]Adobe Garamond Regular
秀英明朝の『L』と本明朝新がなの『M』を組み合わせます。本明朝新がなの『L』だと秀英明朝の『L』よりも細く、ウェイトが合わないので。
Adobe Garamond Regular は和文に合わせて110%拡大します(共通)。
2.[漢字]秀英明朝M+[かな]本明朝新がなBook+[欧数字]Adobe Garamond Regular
秀英明朝の『M』と本明朝新がなの『Book』を組み合わせます。本明朝新がなの『M』だと、秀英明朝の『M』よりもやや細いので、より黒みのある本明朝新がなの『Book』を使用しました。それでも、この組み合わせは漢字の方が強く見えてしまいますが。
3.[漢字]秀英明朝B+[かな]本明朝新がなB+[欧数字]Adobe Garamond Semibold
秀英明朝の『B』と本明朝新がなの『B』、Adobe Garamond の『Semibold』を組み合わせます。これはかなりウェイトが合っています。
4.[漢字]秀英初号明朝+[かな]本明朝新がなE+[欧数字]Adobe Garamond Semibold
最後は見出し用。秀英初号明朝と本明朝新がなの『E』を組み合わせます。
初号明朝はこれまでの秀英明朝とはやや印象が変わるので、番外編といった感じです。
◆まとめ
会社案内など、明朝体を使いたいけど古い印象にしたくない場合、このようなニュートラルな印象の合成フォントがあると、使い勝手が良さそうです。