[読書感想]「夜明けのはざま」町田その子|葬儀社に務める人々のオムニバスストーリー。知人の死に向かい、絡み合う人間ドラマが非常に面白かった

町田その子さんによる小説「夜明けのはざま」を読みました。

とても面白かったので感想をご紹介します。

夜明けのはざま

夜明けのはざま

町田そのこ
1,683円(04/30 00:56時点)
発売日: 2023/11/08
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あらすじ

自分の情けなさに、歯噛みしたことのない人間なんて、いない。

地方都市の寂れた町にある、家族葬専門の葬儀社「芥子実庵」。仕事のやりがいと結婚の間で揺れ動く中、親友の自死の知らせを受けた葬祭ディレクター、元夫の恋人の葬儀を手伝うことになった花屋、世界で一番会いたくなかった男に再会した葬儀社の新人社員、夫との関係に悩む中、元恋人の訃報を受け取った主婦……。

死を見つめることで、自分らしく生きることの葛藤と決意を力強く描き出す、『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を受賞した町田そのこ、新たな代表作!

Amazonより

感想

葬儀社に勤める人々の人生を描いたオムニバス形式の作品。
オムニバスですが登場人物は同じ葬儀社に関わっているので、物語は関係しあっています。

大切な人の葬儀に立ちあったことがある人なら共感できると思うのですが、亡くなって初めて故人の知らなかった側面を知る、ということは多々あります。この本でもそういったことが描かれています。

当初、オムニバスかぁ、と思ったのですが、読んでみるとどのエピソードもすごく興味深いテーマを描いており、面白すぎて一気に読み終えてしまいました。

一章で登場した女性3人が、締めくくりの5章でも登場するのですが、彼女達のエピソードの行く末が、力強さと爽やかさがあって良かったです。

どのエピソードも甲乙つけ難い面白さでした!
ぜひシリーズ化してほしい!

満足度

90点/100点満点中

個々のエピソードの面白さ、それぞれのエピソードが絶妙に関連してくる面白さなどがあり、読み進めるのが止まらなくなりました。

夜明けのはざま

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