小規模企業共済を契約・解約する時の注意点/支払ったお金がどれだけ戻ってくるのか?

個人事業主向けの退職金的な位置づけのある「小規模企業共済」のサービス。

小規模企業の経営者や役員の方が、廃業や退職時の生活資金などのために積み立てる「小規模企業共済制度」。掛金が全額所得控除できるなどの税制メリットに加え、事業資金の借入れもできる、おトクで安心な小規模企業の経営者のための「退職金制度」です。

小規模企業共済|小規模企業共済(中小機構) https://www.smrj.go.jp/kyosai/skyosai/index.html

こちらを数年ほど契約していたのですが、別の形で預金をすれば良いかと思い、解約したいと考えました。

解約した場合にどのくらいお金が戻ってくるのかを調べてみたのですが、、、。

サイト内の以下の記述を見て驚きました。

掛金納付月数が、240か月(20年)未満で任意解約をした場合は、掛金合計額を下回ります。

共済金(解約手当金)について|小規模企業共済(中小機構) https://www.smrj.go.jp/kyosai/skyosai/about/proceed/index.html

事業を廃業したり、老齢になったり、法人成りした場合は、支払った額に近い金額が戻ってくるようなのですが、今回の私の様な理由の場合「任意解約」に該当するようです。

その場合、20年未満で解約すると戻ってくる金額が支払った額より下回るとのことでした。

家にあった書類を確認したところ、今のタイミングで解約すると戻ってくるお金は支払った額の80%くらいになってしまう計算でした、、、。

さすがにそれは辛いので、いざという時の貯金として小規模企業共済を解約することは辞めました。

もし支払いが厳しくなったら毎月の金額を下げれば良いかなとおも思いますし。

これから小規模企業共済の加入を考えている人は、20年間続けたいかどうかを、しっかり検討してから加入することをオススメします。

非課税という点は魅力的ですが、今はNISAやiDecoなど、資産形成の方法も増えているのであえて小規模企業共済にする理由を考えたほうが良いかと思います。

関東大震災の朝鮮人虐殺事件にまつわる本のリスト

関東大震災の際に起きた朝鮮人虐殺事件についてリサーチをしています。

資料となる本について、個人的に気なるもの、かつ、現在Amazonで購入しやすいものをリストとしてまとめてみました。(中国人虐殺事件についての本も含む。)

順番は発行された年の順です。Kindle版があるものはそちらのリンクになっています。

購入して読んだものと、読んでいないものがあります。

関東大震災 (新幹社選書)(1975年 ※新装版2020年)

姜 徳相(原著, 著)

関東大震災の禍根―茨城・千葉の朝鮮人虐殺事件 (1980年)

桜井 優子(著), 五島 智子(著)

関東大震災朝鮮人虐殺―写真報告(1981年)

ペ 昭(写真)

関東大震災と朝鮮人虐殺―80年後の徹底検証(2002年)

山岸 秀(著)

関東大震災時の朝鮮人虐殺―その国家責任と民衆責任(2003年)

山田 昭次(著)

関東大震災・虐殺の記憶 (青丘文化叢書)(2003年)

姜 徳相(著, 原著)

Amazonの解説によると、上でご紹介している、中央公論社1975年刊「関東大震災」の改題新版とのことです。

関東大震災 (文春文庫)(2004年)

吉村 昭(著)

震災 戒厳令 虐殺(2008年)

関東大震災85周年シンポジウム実行委員会 (編集)

史料集 関東大震災下の中国人虐殺事件(2008年)

今井 清一(著), 仁木 ふみ子(編集)

関東大震災時の朝鮮人虐殺とその後―虐殺の国家責任と民衆責任(2011年)

山田 昭次(著)

地域に学ぶ関東大震災(2012年)

田中正敬編(著), 専修大学関東大震災史研究会編(著), 小笠原強(その他), 小薗崇明(その他), ノ・ジュウン(その他), 宮川英一(その他), 鈴木孝昌(その他), 稲垣裕章(その他)

習志野収容所周辺での虐殺事件を中心に、千葉で起きた事件をまとめた内容です。

九月、東京の路上で 1923年関東大震災ジェノサイドの残響(2014年)

加藤 直樹(著)

編集者の加藤直樹さんが、東京の虐殺現場を訪れ、その場所で起きた事件を写真とともに紹介している内容。地図や写真なども豊富なので非常に読みやすかったです。

関東大震災の虐殺事件について学ぶ最初の一冊としてオススメしたい本です。

関東大震災時の朝鮮人迫害―全国各地での流言と朝鮮人虐待(2014年)

山田 昭次(著)

新聞社などメディアの「報道責任」についてフォーカスした内容。

関東大震災と朝鮮人虐殺(2016年)

姜 徳相(著, 原著), 山田 昭次(著), 張 世胤(著, 原著), 徐 鍾珍(著, 原著)

2013年にソウルで開催された日韓の研究者による国際シンポジウムの記録。

証言集 関東大震災の直後 朝鮮人と日本人 (ちくま文庫)(2018年)

西崎 雅夫(編集)

TRICK トリック 「朝鮮人虐殺」をなかったことにしたい人たち(2019年)

加藤直樹(著)

ネット上に蔓延する「虐殺否定」論に対して、反証をまとめた本です。

民衆暴力―一揆・暴動・虐殺の日本近代 (中公新書)(2020年)

藤野 裕子(著)

新政反対一揆、秩父事件、日比谷焼き打ち事件、関東大震災時の朝鮮人虐殺事件、を取り上げ、日本近代の民衆暴力について考察している本。

関東大震災の項目が全てではありませんが、他の事件と通じる要素もあります。

ボリューム的にも読みやすいです。

<普及版>関東大震災朝鮮人虐殺の記録: 東京地区別1100の証言(2020年)

西崎 雅夫(著)

「一般社団法人ほうせんか」の西崎雅夫さんがまとめた本。事件にまつわる証言を、地域の図書館を巡り、自伝・日記・郷土資料などから収集したもので、ものすごいボリュームです。

関東大震災と中国人虐殺事件(2020年)

今井 清一(著)

中国人虐殺事件についての本。

関東大震災「虐殺否定」の真相 ──ハーバード大学教授の論拠を検証する (ちくま新書)(2021年)

渡辺 延志(著)

ハーバード大学教授による「虐殺否定」の論文について検証する内容。

増補新版 風よ鳳仙花の歌をはこべ(2021年)

ほうせんか(著)

1992年に刊行された内容を増補新版として復刊したもの。

墨田区を中心とした証言や、八広の追悼碑建立に至るまでのエピソードをまとめた内容。

関東大震災 描かれた朝鮮人虐殺を読み解く(2022年)

新井勝紘(著)

関東大震災を体験した画家たちの絵を収録した内容。

ひとまずは以上です。

また、気になった本があれば追記していきたいと思います。

SANCHA have a good MARKET!!!に出店している藤原印刷のブースへ。素敵な印刷物から刺激をもらいました

2023年の1月9日に三軒茶屋のふれあい広場で開催された「SANCHA have a good MARKET!!!」というイベントに行ってきました。

今デザイナーからの信頼が厚い印刷会社「藤原印刷」さんが自社で印刷した本の販売ブースを出しているとのことで、面白い装幀の本に出会うために遊びに行きました。

イベントのポスター

会場はものすごい人でした!

食べ物の出店が多い感じ。

そしてお目当ての藤原印刷さんのブースへ

期待通り、凝った印刷で素敵なデザインの本がたくさん並んでいてワクワクしました。

右上は表紙にダンボールを使った本
印刷の解説がついており、ついじっくりと読んでしまいました

店番をされていた藤原印刷の方や、本の著者の方もおり、それぞれの本についてお話を聞くことができました。

左上の大きな本はゴムバンドで挟む装幀になっていて中も素敵でした
中央の冊子は表紙の右の部分は紙を折っています

自分がデザインする時の参考になりそうな本がたくさんでインスピレーションをもらいました。

今回はブックイベントでは無いですが、こういったイベントでの本の販売や購入する体験はやはり良いですね!

おまけ:フードブースも、美味しそうな食べ物ばかりでした

製造中止となった印刷用紙「デッドストック用紙」は何が問題なのか?

廃盤になり、製造中止となった印刷用紙を「デッドストック用紙」と呼びます。

デッドストック用紙になると何が良くないのでしょうか。印刷会社の営業さんから聞いた話を元にこの記事でご紹介させていただきます。

ストックとしては印刷会社に納品されている状態ですが、以降は製造されない銘柄の紙、ということになります。

そうすると、例えば、新規で書籍の印刷などに使われる機会が無くなります。

書籍は初版で発行したものが、売り切れると増刷がかかります。

デッドストック用紙を使用してしまうと、増刷時に初版で使用した紙が使えない、、、!

という事態が起きてしまうのです。

代替の用紙を使った場合、原価が変わってしまうこともあります。

制作側としてはこの事態は避けたいので、デッドストック用紙になるとアナウンスがあった時点でその紙は新しい印刷案件では使わないようにしよう、と、なるのです。

そうすると、注文が入らないデッドストック用紙が、文字通り印刷会社にストックとして残ってしまうのです。最終的には焼却処分やリサイクルに回す事ができるのですが、環境への負荷はかかってしまいますよね。

なので最近では、あえてデッドストック用紙を使用する印刷物なども増えています。

印刷物に携わるデザイナーとして考えさせられる問題です。

MacでUSBメモリの書き込み/読み込みが遅い時に試すこと

MacでUSBメモリを使っていて、書き込み/読み込みがいつもすごく遅くて困っていました。

調べてみると、接続したUSBメモリに対して、Spotlightのインデックスを作成している事が原因だった様です。

USBメモリをSpotlightインデックスから外す方法はこちら。

システム環境設定→Spotlight

プライバシー

Spotlightの検索から除外する場所:というウィンドウが表示されるので左下の「+」ボタンをクリックして、接続したUSBメモリを追加します。

これで、USBメモリがSpotlightの検索インデックス作成から外れます。

この方法を試したところ、USBメモリの書き込み/読み込み速度が1.5倍くらいには早くなりました。

USBメモリの機種にもよって効果は変わると思いますが、MacのUSBメモリ書き込み速度の遅さに悩んでいる方は参考にしてみてください。